A. CRCの仕事は製薬会社ではなく医療機関の中で働きます。医療機関の中で、被験者(患者)さんに対応しながら、「臨床試験(治験:ちけん)」に関わる院内スタッフと協力して臨床試験データの収集を行ない、新薬を世の中に送り出す仕事です。
Q. CRC(治験コーディネーター)は専門知識が必要ですか?
A. 特別な専門知識がなくても仕事に従事することはできます。専門知識はCRCの経験を重ねる毎に蓄積されます。
Q. CRCに求められる能力は何ですか?看護師でないとできませんか?
A. 「治験コーディネーター(CRC)業務」は、新しい職種です。CRCに求められる能力は、何よりコーディネート能力(コミュニケーション能力とも言えます)と新しい事へチャレンジする前向きな姿勢です。CRC未経験であっても、看護師のように臨床経験がなくとも、尻込みする事はありません。貴方のやる気が一番大切です。
Q. CRCに興味はありますが、続けられるか不安です。
A. CRC業務に興味がある場合には、まずチャレンジしてみることをお薦めします。その上で、仕事(臨床試験やCRC業務)に興味が深まった時には、日本臨床薬理学会で実施しているCRC認定制度(臨床薬理学会認定CRC試験)により、CRC認定を取得することもできます。
Q. CRCを行なうことで何が得られるのでしょうか?
A. CRCは新薬誕生に重要な役割を担っており、社会貢献を果たしているといえますし、自分の満足感につながります。また、CRC認定取得は、自分自身のスキルアップをはかる一つの手段と言えますし、さらに、それは自分の生きる道(方向性)を探るための、貴重な選択肢のひとつとなるに違いありません。 医療機関で働く立場だけではなく、「治験(ちけん)」を通して新しい方向から医療を見ることは、自らの価値観を広げる貴重な経験と言えます。